『ヒューマンエラーを防ぐ技術』

実務入門 ヒューマンエラーを防ぐ技術

実務入門 ヒューマンエラーを防ぐ技術

図書館で借りて読んだ。

とても面白かった。目次的なメモ。

1章:ヒューマンエラー発生のメカニズム
安全は存在しない
エラー誘発環境
エラーに関係する人間的特性
 生理的身体的特性
  疲労・睡眠・加齢・体躯
 認知的特性
  注意・ゲシュタルト・視覚・聴覚・正常性バイアス・こじつけ解釈・忘却曲線・記憶の変容・積極的な忘却は困難
 集団の心理的特性

2章:ヒューマンファクター工学の考え方
 事故の構造
 人間中心のシステム設計

3章:ヒューマンエラー対策
 リスクの低いシステム
 ヒューマンエラー対策の考え方
 ヒューマンエラー対策11のガイドライン


個人的には1章が特に面白かった。ソフトウェア開発でもこういうことを意識しないとだめだなぁ、と。障害分析だとか品質指標だとか色々とやってはいるものの、形骸化しているというか、それそのものが目的となっている感が強い。
業界的なものか、人間的特性をあえて無視しているような気もする。ちょっといろいろ考える。